大学院受験の秘訣ブログ

中堅私立大学から一流国立大学院へも夢ではない

見学

 

興味がなくなってしまった研究室の見学をキャンセルしたいのですが…

     
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今日はみきさんから頂いたご質問についてお答えしたいと思います。

大学院を選ぶ上で何を優先させるべきか悩んでいた際、先輩に興味ある研究室を色々まわることを進められ、安易な気持ちで二つの研究室のアポをとってしまいました。

一つは東北大の研究室Aで、先日訪問にいってきました。大学に入る前からかなり興味のあった研究室です。研究内容はやはり一番興味があるし、雰囲気もよかったのでここを第一志望に決めました。

もう一つは関西の国立大学の研究室Bで、来週訪問の約束をしています。ちょっと興味があるし、入りやすそうに思ったので、メールでアポをとってしまいました。
しかし、もう第二志望としても受ける可能性は低く(ゼロではない)、そこそこ大事な授業を3コマ休むため、第一志望が決まった今、訪問するより授業の方が大事に思えてしまいます。この場合正直に理由をのべ、キャンセルしてもよいのでしょうか?
かなり怒りをかいそうですし、また、以前体調を崩し前日にキャンセルさせてもらったことがあるので、余計に言いにくいです。

ちなみに、第二志望はAよりは興味ないけど、Bよりは断然興味のある、東工大の研究室Cです。ここはまだアポもとっていません。

長々とすみませんが、教えて頂けると幸いです。

なるほど。就職活動で内定を複数もらったときの心境と似ているのかもしれませんね。

結論からお答えしますと、キャンセルしてもしなくてもどちらでも良いと思います。って、全然答えになってなくてすみません。

まず、可能性が低いのに重要な授業を3コマも休むのはもったいないですし、交通費も結構かかってしまいますよね。
ただ、一度、前日にキャンセルをしておいて、またキャンセルするのも心苦しいものもあります。A型のしょーたろーにとっては、非常に断りにくいシチュエーションです(笑)。

ですので、どちらでも良いと思ったのです。

二度と関わることもないだろうと思えるのでしたら、断りにくいですがキャンセルしてしまってもいいと思います。学会や、研究機関等で今後も関わる可能性がありそうでしたら、面倒でも行ってみた方が良いかもしれません。

もし、ぼくが同じ状況でしたら、多分行くと思います。一つの理由は「消去法」の実践です。もし、研究室Aに合格して、行くことになったとします。でも、大学院での研究生活を送っていくうちに、思う通りにならなかったり、こんな予定では無かったと思ってしまうことが一度はあると思います。そんなときに、やっぱり研究室Bも見ておけば良かったのかなぁと後悔する可能性もあります。研究室Bを見ておけば、そんなふうに思うこともありませんから、そういった意味でBを徹底的に消しておくという意味で見学しておくという価値もあると思います。
また、院生になると他大学の研究室なんて見る機会は滅多にありませんから、社会勉強という意味でも価値が全くないこともありません。

というのが僕の考えですが、いかがでしょうか。でも、そこまで悩むことでもないと思いますので、あまり気が進まないようでしたら、「他の研究室を見学していったら、そちらの方に心が固まってしまい、あまり志望度が低いまま貴重なお時間を頂いてしまうのも申し訳ありませんので、こちらからお願いしておきながら、大変失礼かと存じますが、今回は辞退させて頂きたく、宜しくお願い致します。」みたいに、メールでキャンセルしてしまっても構わないと思います。

最終的にはみきさんの良いと思う方法でやるのが一番だと思います。まだ迷ってしまうようでしたら、ご連絡下さいね。

それでは、研究室見学、がんばって下さい!応援しています。

あ、言い忘れましたが、僕は3つの研究室を見学に行きました。全て東工大でしたが。(参考になるかわかりませんが…)


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研究室見学のときのポイントは?

     
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 ユーイチさん質問ありがとうございました。

  「研究室の見学に行ったときに,研究室のどのようなところをポイントにして回っていましたか?」ということですが、きょうは研究室見学のポイントを挙げておきたいと思います。

 まず、僕の場合は、見学の前にどんな研究室や専攻があるのか全国の大学から探しました。ことのきは、主にネットで調べました。また、ネットで調べてもっと知りたいと思ったところには、メールでパンフレットを取り寄せました。

 そして、そこからいくつか絞って、最終的には3つの研究室に見学に行きました。

 見学する研究室を選らんだポイントは、

  1. 研究室の研究内容が自分の望んでいるものか?
  2. 指導教授はその分野である程度実績を持つ人か?
  3. 指導教授の出身の専門は何か?
  4. 大学院の立地条件
  5. COEの拠点かどうか?

 1.は言うまでも無いでしょう。
 2.は学部の時の指導教授や先輩などに聞いたり、もしくは学会誌などでもある程度知ることができると思います。これは、特に大規模な研究の場合、他の研究所や大学と共同で研究を行えるかどうかに左右してきます。
 3.は、自分が大学(院)の時は違う専門を学んだという教授もいらっしゃるので、気をつけた方が良いです。やはり、大学時代から一貫して学んできた教授のほうが、専門性が高いので、その点も考える必要があります。研究室のホームページなどに教授の学歴などが載っているので参考にしたら良いと思います。
 4.これは、やはり短くて2年、長くて5年通うわけですから、自宅から通学するのか、下宿するのかなども考える必要があります。
 5.文科省の21世紀COEプログラムというのがあるのですが、これは何かというと、全国の大学で世界に通用し得るレベルの専攻や研究所を選んで、そこに重点的に予算をあてるというプログラムです。このプログラムを持っている専攻ですと、とくに博士課程では、国際学会やシンポジウムに出席できる機会が多くなります。(ちなみに僕は東工大と東大で迷いましたが、最終的にはCOEプログラムを持っているという理由で東工大を選びました。)

 そして、見学したあとに、

 第一志望の研究室を決めるときのポイントは、

  1. 教授との相性
  2. 研究室(教授)の指導方針
  3. 研究室の雰囲気
  4. 先輩たちとの相性
  5. 研究室OBの進路(就職先)

 1.は言うまでもないですね。やはり教授との相性は重要です。僕は、それぞれの教授から指導してもらっている姿を想像して、違和感があるかないか考えました。
 2.も重要です。放任主義やみっちり指導主義などいろいろありますので、自分に合っているのは何かを考えたら良いと思います。教授に直接聞いてみても良いと思います。
 3.は、あまり考えないで直感です。自分自身がその研究室で研究している姿を容易に想像できるかできないかがポイントだと思います。
 4.も重要ですね。実際に見学に行ったときに先輩たちと会わせてくれると思うので少し話してみて、第一印象や人柄などを少し感じてみて考えると良いと思います。
 5.もとても重要です。特に修士修了後に就職を考えているなら、第一優先項目となるかもしれません。ホームページそ見たり、実際に先輩に聞いてみたりして情報を得ると良いと思います。

 だいたい、研究室を見学する際のポイントはこんな感じだと思います。あくまでも僕がポイントにしたものだけを挙げてみたので、他にもいろいろとあると思います。

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しょーたろー

 東京工業大学の大学院生でした(H19年3月に修士課程修了)。専攻は原子核工学。3.11の前後では全く様相が変わり、自分が学んで来たことについて色々と考えることが多いです。
 独自に編み出した勉強法などが世の中の大学生や大学院受験生のためになればと思い、ブログを始めてみました。宜しくお願いします。
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