大学院受験の願書提出シーズンがやってきました。大学院受験の願書提出の際には、志望理由書、研究計画書、小論文など、大学院受験には何らかの文章を書くことが必須となります。

 これらの文章には、通常1000字や800字などの字数制限があります。一度書き始めてみるとわかるのですが、自分の熱い想いや考えを文章に落とし込むには1000字でもあまりにも短すぎることに気付くと思います。(もちろんその逆の時もあると思いますが)

 字数制限の中で伝わる文章を書くためには、内容がチープにならないように要約する必要が出てきます。
特に、字数制限が短い場合には、何を言いたいのかを先に考え、言いたいこととあまり関係ない文章は思い切って削ることがポイントになってくると思います。
 
 
例えば、

 「△△大学の卒業研究では、○○に関する研究をし、××という結論を得ました。この研究を通して得た経験を活かして、大学院に入学してからは、○○について□□という観点から研究してみたいと考えております。」(97文字)

という文章は、

 「学部での○○に関する研究の成果を活かして、大学院では○○という観点で□□について研究したいと考えております。」(54文字)

というように、内容をチープにすることなく要約することができます。


 これだけで40文字も短くすることができます。二つの文章を何回か読み返して頂いてもわかると思いますが、文字数が少なくなったからと言って、要約しても内容がチープになっていないことが理解できると思います。逆に要約したことによって、何を言いたいかがわかりやすくなったと思いませんか?
 
 文章を書き始めてみると、ついつい、あれやこれやと色々なことを書きたくなってしまったり、丁寧にしようとするあまり、回りくどい表現になってしまったりするのですが、そこをこらえて、一番伝えたいことは何かを整理して、文章を見直してみると良いと思います。


 志望理由書を書く際にはこちらも参考になると思います。(大学院受験の秘訣ポータルより)
  
 文章を書くことに慣れていない人にお勧めの一書です。

非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカヴァー携書)
飯間 浩明
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 6,262