修士課程の修了後に博士課程に進むか、就職するかの選択は、人生の大きな分かれ道といってもいいかもしれません。

 修了後のことは大学院に入ってから考えれば良いというのも有りだとは思いますが、できることなら少しでも早い時期から考えて計画しておくほうが良いと思います。修了後の進路を十分に考慮した上で、大学や大学院を選んでおかないと、大学院入学後に後悔する可能性が高くなるからです。大学院への入学はゴールではなく、あくまで一つの中継点でしかないというのを認識しているか否かで、後々大きな違いにつながってくるはずです。

 じゃあ、最終的なゴールは何かと考え始めると話が大きくなってしまうので、そこまでは触れませんが、少なくとも次の中継点を視野に入れて行動するのは必要だと思います。次の中継点は、これも人によって違いますが、就職であったり、博士課程進学であったり、海外留学だったりするかと思います。最低限これらを決めておくだけでも2年間の過ごし方が全く違ってくると思います。

 研究室の見学の前には、30点程度の出来でも構いませんので、大学院に入学してからの2年間について何に向かって何をするかという計画を立てておくことをお勧めします。研究室の見学などで教授から入学後の計画について聞かれた際に答えられるくらいまで考えがまとまっていれば、なお良いと思います。
 なかなかそこまで考えが及ばないようであれば、少なくとも修士課程修了後は博士課程に進むか、就職するつもりなのか、考えをまとめておくと良いと思います。ほぼ必ず聞かれますので。

 と、偉そうに言う自分は、それが十分にできなかったので、後悔している節があります…

ポイントは次の三点だと思います。
  • まずは、可能な限り早めに大学院入学後の進路を決めておく。

  • 研究室見学で教授と話す際に、進学後の計画を話せるようにしておく。

  • 計画に沿って二年間を頑張る。


短い修士課程の2年間は有意義なものにしたいですね!