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今日はtwitterから頂いた質問にお答えしたいと思います。

今学部で原子力の勉強を しているのですが、電気電子系で国立の大学院に行きたいです。その場合、どのように勉強すればいいのですか?やっぱり、独学でしょうか?


逆のケースは良く聞くのですが、原子力から他の専門へ進むといういうのは、どちらかと言えばレアなケースだと思います。原子力系の大学院は東工大を始め、学部を持たないものがありますので、他の分野から進学するケースが多々ありますが、電気電子系の大学院はほとんど学部を持っているため、学部からの進学がほとんどになります。また、
原子力の勉強といっても、材料、炉物 理、安全工学、核燃料サイクル、計測制御、熱流動などいろいろな分野がありますので、どの分野を勉強しているかでも方針が変わってくると思います…。


参考までに東工大の電気電子工学専攻のウェブサイトを調べてみると、
以下のように書かれていました。

電気電子工学専攻、電子物理工学専攻の研究分野は、材料・物性分野、デバイス分野、波動分野、回路分野、電力分野という広範な学術・研究分野を網羅してい るため、電気情報系分野にとどまらず、幅広い研究分野の優秀な人材を国内外から広く募集し、グローバルに通用する人材として育成しています。


どうやら、他の分野からの進学も受け入れているようですね。


大学院へ進学する際に、専門分野を変更する際には、どのように勉強すればいいのかというのも大事ですが、それと同じように、どうして専門を変更するのか?変更したいと思っている専門分野で何を研究して、どのような成果を残したいのか?今までの専門分野で学んできたことが、新たな専門分野でどのように活かせるか?という部分も重要になってきます。これらは、研究室見学、院試の面接の際に必ず質問されるので、答えられるように、自分の中で考えを整理しておく必要があります。

院試のための勉強としては、やはり独学がメインとなると思います。参考までに東工大の電気電子工学専攻の過去の院試問題を見てみたところ、電気回路と電磁気が出題範囲でした。また、出題されている問題のレベルも基本的なものが主ですので、学部向けの
一般的な参考書、教科書を一冊独学すれば、十分に対応可能なレベルだと思います。

独学だけで心配であるようでしたら、おそらく、今の大学に電気・電子系の教授がいると思いますので、勇気を出して研究室を訪ねてみるのもの手だと思います。また、志望先の大学院が決まれば、そちらの研究室を見学してみると良いと思います。教授が院試対策のポイントをアドバイスしてくれるはずです。


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