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新しい年を迎え、この1年の目標を立てる方も多いのではと思います。僕も正月に新たな1年の目標を一応決めることにしています。

目標を立てる際に、去年の目標の達成度を評価してみるのですが、あまり達成できていないことに気づきます。皆さんはどうでしょうか?

英紙デイリー・テレグラフに、英国のある心理学者が行った調査結果が報告されていました。それによると、新年の目標は8割近くの人が達成することができずに、挫折した経験があるとのことです。ほとんどの人が目標を立てただけで終わってしまうということなんですね。(個人的にはこれを聞いてほっとしていますが(笑))

http://www.telegraph.co.uk/news/newstopics/howaboutthat/6895795/Key-to-keeping-New-Year-resolutions-revealed-by-psychologist.html

この調査を行ったのは英ハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマン教授(心理学)で、これまで何らかの新年の目標を立てたことがある人700人を対象に聞き取り調査を実施したそうです。そして、目標を「達成することができたか」についてたずねてみると、「成功した」と答えたのはわずかに22%のみで、8割弱の人は、新年の目標を途中で諦めてしまっていた事が判ったそうです。

これだけでは、「へぇ」のトリビアで終ってしまいます。調査結果を読み進めて見ることにしました。

「失敗した」人たちに共通していたのは、意外にも「自分の周りにある誘惑を取り除く」、「模範的なお手本に沿って行動する」、「自分の意思の力 に頼る」という類の模範的な目標を立てていたということです。しかも、「『もし成功することができなかったら…』と、悪い方向へ考える」人も多かったそうです。

一方、「成功した」人たちに共通して見られたのは、目標まで小さなステップを取り入れる傾向だそうで、ポイントをひとつひとつクリアするたびに自分自身を褒め、目標達成への道を継続させやすくするという特徴がみられたそうです。また、「自分の目標を人に話す」「目標を達成した時の事を思い浮かべるなど、ネガティブに考えないでポジティブに考える」「日々の記録をつける」という人が目立ったそうです。

これらの結果に基づいて、ワイズマン博士は目標達成のための10のアドバイスを提示しています。
  1. 立てる目標は1つにする。
  2. 目標を立てる際は、数日間じっくり考える。
  3. 以前に立てた目標は避ける。
  4. ごく普通の目標にする。
  5. 細かいステップを設定して、1つずつクリアしていく。
  6. 自分自身にプレッシャーをかけて、協力を得るために家族や友人に自分の目標を話す。
  7. 定期的に「達成すると何が良くなるのか」を書き出して、目標を達成するこによる利点を考える。
  8. モチベーションを維持するため、1つのステップをクリアしたら自分にご褒美を与える。
  9. 目標達成までの計画やプロセスを記録して、グラフや絵を使って分かりやすくまとめる。
  10. 心が折れそうなときに諦めるようなことはせず、一時的に前の習慣に戻ったと解釈する。

僕も以上を踏まえた上で、2010年は達成可能な目標をじっくりと考えてみたいと思います。今年、大学院を受験するという方は、合格という目標達成のために上記のアドバイスを参考にしてみるの良いと思いますが、いかがでしょうか。