銀杏並木さんから院試に不合格だった場合の就職についてご質問を頂きましたので、お答えしたいと思います。

ちなみに、東工大の原子核工学専攻の建物の前に、結構立派な銀杏並木があります。少し思い出してしまいました。懐かしいですね〜。

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(ちなみにこの写真は院生時代に携帯で撮影したものです。)

 

私は現在大学3年で、専門領域外の大学院を検討しているものです。
以前「院試と就職活動との両立について」の記事がございましたが、院試に不合格だった場合の就職についてお話を伺えたら、と思います。
今からあまりネガティブに考えたくはないのですが、自分には浪人や留年といった選択肢は残されていない上、受験も理転ということでかなりリスキーなチャレンジになると思います。将来に向けて納得のいく努力ができるかどうか、先行きに不安があります。
どうか貴重なご意見をいただけないでしょうか?

理系へ転向されるのですね。リスキーとは言いませんが確かに思い切った決断だと思います。がんばって下さいね!

さて、院試に不合格だった場合の就職についてのお話を!とのことですが…。

まず、最終的な目標が何かを明確にすることが大切だと思います。その上で、その目標を達成するにはどうしたらいいのかを吟味する必要があると思います。

大学院はあくまでも通過点でしかありませんから、最終的な目標達成のために大学院への進学が必要かどうかを考える必要があると思います。もし、最終的な目標を達成できるのなら、大学院への進学は必要ないかもしれませんし、多少大きなリスクを取ってでも大学院へ進学せざるを得ないということになるかもしれません。

銀杏並木さんのご質問の内容からだけでは、どれくらいのリスクを取ってまで大学院へ進学する必要があるのかが判断できませんが、もし、最終目標が、理転して、さらに大学院へ進学するしか達成できないというのでしたら、就職の事は考えず、院試に全力を注ぐべきだと思います。もちろん、万が一、院試に失敗した場合でも、最終目標へ再チャレンジできるような道を残しておく必要はあると思いますので、今の大学の大学院を受験するとか、もしくは、もう一度、学部を受け直すとか、いくつか方法を考えておくと良いと思います。

あまりにも、失敗したときのことを考えすぎ、院試への注力度が下がってしまうのはもったいないと思います。

ちなみに、大学院に不合格だったから就職というのは、非常に不利だと思います。特に今のご時世、就職活動だけに専念しても、なかなか納得のいく結果がえられない状況ですから、院試対策と並行して就活をしても難しいのではと思います。また、就活を始めると、思っていた以上に時間を取られることになり、院試対策がおろそかになったり、大学院へチャレンジするモチベーション維持にも苦労することになると思います。
できるならば、大学院受験と就活は並行しないほうが良いと思います。
(就活自体を経験しておくだけが目的なら良いと思いますが、内定をもらおうと思って取り組むと大変だと思います。)

どこまで、リスクを取って、どこまでリスクをコントロールするかのバランスだと思います。個人的な意見ですが、僕でしたら、リスクコントロールはそこそこにして、目標達成に全力を注ぐと思います。(あくあでも個人的な意見です。)

あまり、具体的なお話ができませんでしたが、なんとなく、考え方は伝わりましたでしょうか!?一度きりの人生ですので、後々後悔しないような決断ができるいいですね!応援しています! 

もし、まだ不明な点があるようでしたら、ご質問下さい。個人的な質問で、あまりブログでは回答して欲しくないという場合は、メールでも結構です。(ただし、確実に回答できるとお約束はできませんので、その点はご了承下さい。)


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