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 先日の記事で、大学院入試の際に必要となることがある志望理由書の書き方について触れましたが、今日は僕が実際に院試の時に提出した志望理由書を多少手直しして例文を載せておきたいと思います。よかったら参考にしてください。
 

 ただし、最初に言っておきますが、あくまでも参考程度にして下さいね。くれぐれもそのままコピペして使うようなことはしないでくださいね(笑)!というのもの、その人の熱意や考え方が志望理由書には現れるので、自分で書いたものかそうじゃないかは簡単に見破られてしまいますし、面接のときに志望理由書の内容をもとに質問されることもありますので…。
 

 それでは、早速、例文です。 


 志望理由書例文(しょーたろーの場合):

 私が貴大学院貴専攻を志望した理由は、原子力という技術を今以上に発展させ、それによって世の中に貢献したいと強く感じているからです。 私が初めて原子力に興味を持ったのは、高校1年生の時でした。化学のレポートでナトリウムについて調べることになり、私は高速増殖炉「もんじゅ」でナトリウムが使われていることを知り、それについて調べてみようと思いました。その時は原子力について何も知らなかったのですが、調べていくうちに、どうやら原子が分裂して膨大なエネルギーが生じるのだということを知り、それに驚いたことを覚えています。その経験がきっかけとなり原子力に対して興味を抱くようになり、ついには原子力関連学科のある大学に進学することにしました。

 大学で原子力について学んでいくに従い、原子力の持つ無限の可能性に惹かれていきました。やがて、それは原子力という技術を更に研いていく必要があり、そうすれば、人々の生活を向上させるのに大きく貢献することができるのではないかという強い思いへと発展していきました。このように大学で学ぶうちに、国内外を問わず、企業や他大学での研究にも興味を持ち、ホームページ、書籍、雑誌などから、そして先生方にお話をお伺いし、情報を集めました。そして、その中でも特に目に止まったのが貴大学の貴専攻のホームページでした。早速、見学に伺ったのですが、その時、私は大きな衝撃を受けました。世界水準からみても最先端と思われる研究設備と研究の内容を見聞きし、また、貴専攻の学生や特に先生方の原子力に対する熱意を感じました。これらの理由から、人類と社会に役立つ原子力を研究していくためには貴専攻が絶好の場所である思い、貴専攻を志望させて頂きました。以上が貴専攻を志望させて頂くに至った経緯です。

 私自身、原子力がこれからも人類に大きな恩恵をもたらす、必要不可欠なものであると確信しています。そして、まだまだ多くの課題が残されているとも感じています。それらの課題の中でも特に、安全性(固有安全性)、核拡散抵抗性、長寿命炉心、小型化について研究を進めていく必要があると思っています。安全性と核拡散抵抗性を高める必要がある理由として、チェルノブイリやスリーマイル、そして特に日本においては原爆の影響からか、原子力に対する理解が社会から十分に得られていないことが挙げられます。これらを高めることによって、社会からの理解を得られれば、それは原子力の発展に大きな力を与えることができると思います。そして、それと同様に必要なのが炉心の長寿命化、小型化などの研究によって、環境への負荷を低減していくことだと思います。また、さらに広い分野で人類に恩恵をもたらすためにも、医療での利用や宇宙開発利用などを見据えた研究も必要だと思います。以上の理由から、これらの研究に携わりたいと思っています。

 まだ、研究したい分野が広く、具体的に絞れていない部分もありますが、それは私自身のこれからの課題でもあり、貴専攻にて私自身がどの分野で一番貢献できるのかを見極めて行きたいと思っています。もし貴専攻への入学が許可されましたら、原子力によって人々の生活がより豊かになるように、そのためにほんの僅かでも貢献できるように、熱心に研究に励みたいと思います。何卒よろしくお願い致します。



 いかがでしょうか?ちなみに、この文章は全部で1364文字です。今見直すとまだまだだなあと思うところがいっぱいありますが、まあこれで一応合格できたので多少参考にはなるかと思います。

 院試の願書の締め切りも近くなってきていますので、くれぐれも締め切りに間に合わないなんてことがなように、早めに書類をそろえて提出してくださいね!
 
 

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参考までに紹介しておきますが、「一目でわかる志望理由書ハンドブック」は、例文が多く、説明も例文毎にされていてわかりやすいです。