大学院入試で時々提出されるように求めれられる研究計画書ですが、今までそんなもの書いたこともない人がほとんどではないでしょうか。もちろんぼくも大学院進学まで一度も書いたことありませんでした。
今日は、そんな方のためにも、研究計画書とは何なのか、どうやって書いてみたらいいのか話したいと思います。
普通、大学院入試で提出する研究計画書には、特に指定がなければ決まったフォーマットというものはありません。ですので、ここでは一般的に使われている書き方をご紹介しておきます。
研究計画書には、以下の内容を含めるのが一般的です。
緒言 - Introduction
緒言の項目では、研究しようとしている分野の状況を紹介します。研究分野の今までから現在までの状況(研究対象となる技術、産業、企業、環境、国、地域、人物、理論など)を、具体的に記述します。
研究背景 - Background
緒言で紹介した状況の中に存在する問題を挙げ、どうしてその問題について研究しようと考えたか(研究動機)を具体的に記述します。
研究目的 - Research Objectives
研究の目的を端的かつ具体的に記述します。
期待される成果 - Expected Outcomes
計画している研究よって得られるであろう成果(結論)を具体的に記述します。
研究方法 - Research Approach
研究方法を具体的に説明します。例えば、理論分析であるのか、定量分析であるのか。数値解析であるのか、実験であるのか、もしくは統計学的分析であるのかというように、具体的に書く必要があります。
今までの研究成果 - Portfolio
自分が今までに書いた論文(修士論文や学士論文)、もしくはジャーナル等に掲載された論文や学術調査など、今までの業績で今後の研究分野に関連したものをリストアップします。
参考文献 - References
研究計画書作成時に参考にした論文や文献、計画している研究の参考にしようとしている論文や文献、研究報告などをリストアップします。
と、だいたいこんな感じなのですが、とにかく初めて書くとなると、なかなかイメージがつかめないのも確かです。ですので、研究計画書を書くための参考書をいくつか紹介しておきます。研究計画の考え方や具体的な書き方、例文などが詳しく載っていますので、特に初めて書く方にはとても参考になると思います。
どのように研究計画を立てるべきか、どのように研究計画書を書けばよいのか、参考になりそうな本をいくつか紹介しておきます。主に文系の研究計画を例にしたものが多いですが、理系学生にとっても考え方やアプローチが参考になると思います。