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 大学院受験でとても大切なのが、過去問を活用することです。大学院の入試問題は、傾向が変わる事がほとんど無いからです。

 大学入試の場合は、多くの受験生をいかにふるい落とすのが目的となってしまっていますので、時に引っかけ問題や、あまり本質的でない問題(悪問)が出題されたり、頻繁に出題傾向が変更されたりしてしまいます。

 ところが、大学院入試の場合、受験生の数はそんなに多くはなく、ふるい落とすことが目的ではありません。受け入れる教授陣側としても、少しでも優秀な学生を研究室に招きたいので、ふるい落とすことよりも、以下にすくい上げようというスタンスで学生を受け入れます。

 ですので、大学院入試の問題は、受験生がちゃんとした基礎学力を備えているか、また論理的思考力を備えているか、英語でコミュニケーションできる可能性を持っているかなどを確かめる目的で作られます。

 このような目的で作られていますので、大学院入試問題は良問が多く、傾向が変わることがほとんど無いわけです。