大学院受験の秘訣ブログ

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(10)大学院入試(口述)を受験する

     
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大学院受験の流れシリーズ 第10回 「大学院入試(口述試験/高等試問)を受験する」です。

大学院や専攻によっては、院試で口述試験または口頭試問を課すところがあります。ちなみに、口述試験というのは面接試験のことで。口頭試問は面接のことです。口述試験も口頭試問も基本的にほとんど同じものと考えても問題ありませんが、口述試験のほうが専門に関する基礎知識を問われる要素が大きいと考えてもらうと良いと思います。

東工大の場合では、一部の学部成績優秀者には、筆記試験を免除して口述試験のみ課します。ただ、この成績優秀者というのは、本当にずば抜けて成績が優秀という意味で、ほとんどの人は該当しないはずですので、最初から筆記試験(普通の院試)に臨むつもりでいた方がよいです。僕も学部の成績は良いほう(単位の85%くらいが優(A)評価でした)でしたので、ひそかに筆記免除になるかなと密かに期待していたのですが(笑)、対象者に該当しませんでした(残念)。全て優(A)評価にいくつかの良(B)評価があるくらい良くないと該当しないようです。もちろん出身の大学のレベルにもよるそうです(某教授談)。この某教授によれば、いわゆるFランク大の場合はオール優(A)評価でも選ばないと言っていました。

で、この口述試験でポイントになるのが、

  1. 論理的に話すことができるか?
  2. 専門に関する基礎知識はあるか?
  3. 人の話をしっかりと聞いて理解しているか?
  4. 院に進学する動機は何か?
  5. 熱意があるか?

の5点です。

特に、1と5を重視する傾向があるようです。もちろん、専攻や大学院によってちがってくると思いますが、この2点はどこでも重要視されるはずです。

まず、すべての理系専攻で求められるものが論理的思考能力です。これが無ければ、研究をすることができませんし、論文を書くこともできません。いや、書くことが出来ないと言うよりも、読んだ人が納得できる論文を書くことができないということです。そもそも、論文というのは、読む人を(論理的に)納得させなければ意味がないので、この能力が無いというのは研究者としてやっていくのが困難になってしまいます。

つぎに、学部で学ぶ専門知識というのは、たかがしれていますので、基本的に必要最低限の知識があるかどうかというところを見られます。それよりも、院に入ってから、一生懸命やっていく熱意があるのかどうかというところを、教授達は見極めたいと考えているようです。いくら知識や学力があっても、熱意が無ければ、入ってきてから使い物になりませんから。

このように上記5点について、もう一度自分自身はどうなのか見つめ直してみると良いと思います。これらについて良く備えができてるならば、面接で落とされるということはまず無いと考えて良いと思います。

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Google Scholar でネット上の論文を探す

     
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 どんな研究にも言えるのですが、文献調査というのはとても重要な作業です。ですが、図書館に行ったり、大学のオンラインジャーナルで一つずつ見て必要な文献を探すというのはとても面倒くさく大変な作業です。

 そこで、そんなときにはお勧めしたいのがGoogle Scholarです。グーグルの強力な検索技術を用いてネット上に公開されている論文をくまなく探してしまうものです。一応、日本語にも対応しているみたいなので、量は多くありませんが日本語の論文も見つかります。一度試してみてください。

Google Scholar

 

 例えば、 ノーベル物理学賞を受賞した東大の小柴名誉教授の論文は、このように検索できます。

 また、「量子力学 講義ノート」というフレーズで検索すると量子力学に関する、各大学の講義のノートが引っかかります。

 このように論文だけというわけでなく、教育研究機関にある学術的な電子データを検索してくれるみたいですね。日本語が使えるという面でも便利ですし、研究だけでなく、講義などの予習・復習にも使えるかもしれませんね。

 

院進学までの備え

     
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 今週末の第一回修論締切に間に合いそうもなく、あっぷあっぷのしょーたろーです(笑)。
 で、今更なんですが、あけましておめでとうございます。今年も宜しくお願いしますね!
 本当は、ブログを書いている時間などないはずなのですが…、論文作成が行き詰まってきたのでちょこっと気分転換しようと思って書いています。 
 今日は、先日「たか」さんからコメント頂きましたので、それにお答えしたいと思います。「たか」さんコメントありがとうございました。

はじめまして、去年よく拝見させていただいた「たか」です。
今更ながらですが、しょーたろーさんのブログを参考にしながら、他大学に受験したものです。非常に参考になりました!
幸い第一志望に合格することが出来ました!
ありがとうございます。

一つだけだけ相談があります。
来年からは違う分野を学ぶことになるのですが、指導docterが卒論の研究を異常なくらいにやらせようとしてきます。自分のデータに期待をしてるようですが…、一般にdocterは実験しないものなのですか?
僕個人としては、来年の分野への備えをしておきたいとの考えがあるのですが…
しょーたろーさんのご意見としては、卒論と来年の備えどちらを取るべきだと思いますか?

 まずは、第一志望合格おめでとうございます!よかったですね!!!
 たかさんは、違う分野に進学されるとのことで、その分野とは違う内容の卒論を異常なくらいまでやらされようとしているとのことですね。僕も同じ立場なら、まずは卒論はそこそこにして、院進学後の分野の備えをしたいと思うと思います。 
 ただ、ちょっと離れた視点から見た上で結論を言うと、来年への備えより、今の分野の卒論を徹底的にやったほうが良いと思います。 
 すみません、きっとたかさんの期待していた答えとは違うとおもいます。
 
 なぜかといいますと、理由は2つあります。
 
 まず1つ目は、今から、備えをしたとしても、たいした事は出来ないと思うのが1点です。それは、その分野に関する研究設備や環境、文献、またノウハウなどがないからです。院に進学後にこれらは全て手に入りますので、その中で勉強をしたほうが効率が良いと思うからです。
 
 2つ目は、卒論で身につけることというのは、研究内容ではないといことです。学部の卒論程度では、たいした業績にもなりませんし、たいして重要ではありません。卒論で論文を書くときに得た論理構成能力、さまざまな視点から考察する能力、問題にあたったときにどうするかという対応能力、文献などを短時間で正確に理解する能力など、研究に必要な基本的な能力を身につけるのに非常に有効なんです。こういった基本的な能力というのは、研究をするに当たって非常に重要なのですが、院生になってしまうと忙しくてこのような能力を磨く時間がとれなくなってしまうんです。
 
 ということで、違う分野かもしれませんが、卒論を一生懸命やることが、来年からの分野のための一番良い備えとなるわけなんです。ちょっと、遠回りに見えるかもしれませんが騙されたと思ってがんばって見てください。
 
 もちろん、来年の分野の内容について、いくつか文献を読んだりすることは良いことですので、いまの卒論を優先しつつ、余力を使って来年の分野について勉強してみるというスタンスが良いのかなと思います。
 ただ、これはあくまでも僕の意見ですので、たかさんが一番良いと思う方法でやってみてくださいね。
 
 また、なにか質問があったらいつでもコメント下さい!
 それでは卒論がんばってください!と僕も修論がんばらんといけないのですが…(汗)。

東大生と東工大生と中堅私立工業大学生の違い

     
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 皆様、ご無沙汰しております。

 研究と修士論文の執筆に追われておりますしょーたろーです。

 ちょっと、追い込まれ気味でブログの更新が鈍っていてすみません。時間を見つけては書くようにしたいと思います。

 今日は、僕が学部時代の話をしたいと思います。東工大からの非常勤講師の先生(名前は忘れてしまったのですが…)がある講義で話して下さったお話です。

 その先生はある時、「東大生と東工大生と武蔵工大生(僕の出身大学)の違いはなんだと思う?」と学生達に聞いてきました。僕は、普通に、偏差値の違いだと思ってしまったのですが、実はもっと深い意味があり、今でも心に残っています。

 その先生は、東大と東工大と武蔵工大で非常勤講師をされていて、かつて、ある実験をしたそうです。それは、それぞれの大学で「成績に関係があるよ」とあらかじめ言っておいた上で、全く同じ筆記試験を実施したそうです。しかも、一通り目を通して勉強しておけば必ず満点が取れるような解説プリントを事前に配っておいたそうです。

 そのテストの結果は、どうなったと思いますか?

 東大生の平均点: 98点くらい

 東工大生の平均点: 95点くらい

 武蔵工大生の平均点: 70点くらい

 こんなに差が出てしまったんですね…。ちょっと驚きです。(武蔵工セー、せめて80点は取って欲しかった…。) その先生は言っていました。東大生と東工大生と武蔵工大生の違いは、「やるべきときに、やるべき事をやることができる奴とできない奴の違いだ」と。

 当時は、僕も悔しいながらも確かにそうだと思いました。頭がいいとか悪いとかの以前に、やるべき事をやるべき時にできるかできないかの違いは、こういう形でも出てくるんだなと、ものすごく心に突き刺さったのを今でも覚えています。

 この日から、さらに気を引き締めて大学院受験の勉強に励んだのは言うまでもありません。

 と、今日は、心に残っていたことを書いてみました。

関連記事:
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東工大の院試の配点とボーダーは?

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 大学院を受験するに当たり、大学の成績が関係あるのかという質問を時々受けます。

 結論から言いますと、Yes and No. です。

 まずどうして「Yes」かと言うと、学部の成績が良いと、一部の大学院や専攻では筆記試験を免除するところがあるからです。東工大の大学院にも多くの専攻で筆記試験免除の制度があります。ただ、優・良・可・不の4段階で、90%以上が”優”、残りの10%位は”良”というくらい良くないとダメなようです。

 ですので、通常は筆記試験(と面接)を受けるわけですから、この場合は学部の成績は全く関係有りません。なのでこの場合は「No」というわけです。試験で大学院で研究を行える基礎的な学力と、論理的思考能力とやる気を証明できれば、学部時代の成績が悪くても全く関係有りません。

 学部の成績が悪かったとしても、急に大学院でやりたいことができたときには、心機一転、がんばって見ては如何でしょうか??

 ちなみに、僕の学部の成績は、優:78%、良:10%、可:10%、不:2%、といっ た具合でした。まあ、悪くは有りませんが、筆記は免除になりませんでした。
 蛇足ですが、高校(厳密に言うと高専)時代は、クラスで最下位でした。あの頃は何も考えずに遊びすぎました。反省…。

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しょーたろー

 東京工業大学の大学院生でした(H19年3月に修士課程修了)。専攻は原子核工学。3.11の前後では全く様相が変わり、自分が学んで来たことについて色々と考えることが多いです。
 独自に編み出した勉強法などが世の中の大学生や大学院受験生のためになればと思い、ブログを始めてみました。宜しくお願いします。
 ご質問などありましたら、コメント、メール、メッセージ、twitterなどで受け付けています。お気軽にご連絡ください!

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