先日の記事『「志望理由書」と「志望理由がテーマの小論文」の違い』で、小論文や志望理由書を書くときに論理的思考能力が重要であることに触れました。
今日は、合格できる小論文、志望理由書作成のために、論理的思考(ロジカルシンキング)能力の磨き方についてお話したいと思います。
最近、「ロジカルシンキング」という言葉をよく聞くようになりましたが、そもそもロジカルシンキングとはなんでしょうか?
語弊を恐れず、僕の言葉でわかりやすく簡単に言うと、
「何かを選ぶ必要が生じた場合に、あらゆる選択肢を洗い出して、それぞれの選択結果のメリット・デメリットを比較し、自分の目標を達成するためには、どの選択肢を選べばメリットを最大化してデメリットを最小化できるかを検討することです。」
わかりやすく一文で説明したつもりなんですが、ちょっと微妙ですかね?
つまりもっと簡単に一言で言うと、「物事を道筋を立てて考えること」ですね。
このようにして、誰からも反論できないようなストーリーで物事を説明するのがロジカルシンキングの目的になります。
例えば、今、学部3年生で物理学科で学んでいるしょーじろー君が、どの大学院に行くかを選ぶケースを考えてみます。
「あらゆる選択肢を洗い出して」
いろいろな考え方ができますが、まず以下の選択肢に分類します。
1.学部と同分野の大学院に進むケース
2.学部と違う分野の大学院に進むケース
「それぞれの選択結果のメリット・デメリットを比較し」
1.では、今までの知識や経験を活かす事ができ、専門性を高められるというメリットがありますが、幅広い知識や経験を蓄積するという観点では視野が狭まる可能性があります。
2.は、複数の分野を経験する事により、視野が広まるというメリットがあります。また、物理以外の分野を学ぶ絶好のチャンスでもあります。ただ、全く違う分野に進む事により今までの知識や経験を直接的に活用できなくなる恐れがあります。
本当はもっと細かくメリットとデメリットを挙げて、詳細に分析するべきなのですが、ここではわかりやすく説明するのが目的ですので、この程度にしておきます。
「自分の目標を達成するためには、どの選択肢を選べばメリットを最大化してデメリットを最小化できるかを検討する」
しょーじろー君の場合は、大学院を出てから学部の卒論のテーマとはあまり関係ない分野で就職したいと考えています。
この場合、選択肢1を選択すると大学院に進む事により専門性が高まる反面、それ以外の分野で就職活動をする際に不利となる可能性あります。(本来ならどのように不利になるのかまで掘り下げて分析したいところですが、割愛します。)
選択肢2を選ぶとすると、物理以外の分野の知識や経験が得られるため、物理以外の分野(特に大学院で学んだ分野)へ就職する際に有利となります。(ここでも本来ならどのように有利になるかまで分析すべきです)
よって、しょーじろー君の場合は、選択肢2の「学部と違う分野の大学院に進むケース」を選択するのが良いと考えられます。
繰り返し最終的な目標までブレークダウンしていく
では次に、どの分野の大学院へ進めばよいかという話になります。ここでも上記と同様に選択肢を洗い出して、それぞれを選択した場合のメリット、デメリットを洗い出して抽出します。たとえば、人文系の大学院、理工系の大学院、社会科学系の大学院、医薬系の大学院… というようにです。
このようにどんどん進めていき、最終的にどの大学院のどの専攻のどの研究室に進むべきかを決めていくのが典型的なロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングの能力を磨く
ロジカルシンキングで重要になるのが、全ての選択肢を足したら100%になるように選択肢を洗い出すことです。見落としていた選択肢を挙げられて、こちらを選択したほうが良いではないか!と指摘されたときに、組み立てた論理が崩壊してしまう恐れがあるからです。
ロジカルシンキングの能力を磨くためには、日常生活の中であらゆる事柄において、上記のような考え方をするように心がけるのが一番です。
僕も、特に就職してからは、ロジカルシンキングの能力を磨くように日々気をつけていますが、難しいですね。英語と同様に一夕一朝で身につくようなものでもありませんので、毎日少しずつ磨いて行くのが確実ですね。
参考情報
ロジカルシンキングについては、こちらのサイトが参考になります。
ロジカルシンキングとは(GOOD FIND 2011)
ロジカルシンキング力診断テストというコーナーもありますので試してみてはいかがでしょうか?ちなみに、しょーたろーは83点でした。結構難しい…。
論理的に『書く』『考える』『話す』といった各テーマについて書かれてあることから、小論文、志望理由書、口頭試問(面接)等に活用できそうな本です。
今日は、合格できる小論文、志望理由書作成のために、論理的思考(ロジカルシンキング)能力の磨き方についてお話したいと思います。
最近、「ロジカルシンキング」という言葉をよく聞くようになりましたが、そもそもロジカルシンキングとはなんでしょうか?
語弊を恐れず、僕の言葉でわかりやすく簡単に言うと、
「何かを選ぶ必要が生じた場合に、あらゆる選択肢を洗い出して、それぞれの選択結果のメリット・デメリットを比較し、自分の目標を達成するためには、どの選択肢を選べばメリットを最大化してデメリットを最小化できるかを検討することです。」
わかりやすく一文で説明したつもりなんですが、ちょっと微妙ですかね?
つまりもっと簡単に一言で言うと、「物事を道筋を立てて考えること」ですね。
このようにして、誰からも反論できないようなストーリーで物事を説明するのがロジカルシンキングの目的になります。
例えば、今、学部3年生で物理学科で学んでいるしょーじろー君が、どの大学院に行くかを選ぶケースを考えてみます。
「あらゆる選択肢を洗い出して」
いろいろな考え方ができますが、まず以下の選択肢に分類します。
1.学部と同分野の大学院に進むケース
2.学部と違う分野の大学院に進むケース
「それぞれの選択結果のメリット・デメリットを比較し」
1.では、今までの知識や経験を活かす事ができ、専門性を高められるというメリットがありますが、幅広い知識や経験を蓄積するという観点では視野が狭まる可能性があります。
2.は、複数の分野を経験する事により、視野が広まるというメリットがあります。また、物理以外の分野を学ぶ絶好のチャンスでもあります。ただ、全く違う分野に進む事により今までの知識や経験を直接的に活用できなくなる恐れがあります。
本当はもっと細かくメリットとデメリットを挙げて、詳細に分析するべきなのですが、ここではわかりやすく説明するのが目的ですので、この程度にしておきます。
「自分の目標を達成するためには、どの選択肢を選べばメリットを最大化してデメリットを最小化できるかを検討する」
しょーじろー君の場合は、大学院を出てから学部の卒論のテーマとはあまり関係ない分野で就職したいと考えています。
この場合、選択肢1を選択すると大学院に進む事により専門性が高まる反面、それ以外の分野で就職活動をする際に不利となる可能性あります。(本来ならどのように不利になるのかまで掘り下げて分析したいところですが、割愛します。)
選択肢2を選ぶとすると、物理以外の分野の知識や経験が得られるため、物理以外の分野(特に大学院で学んだ分野)へ就職する際に有利となります。(ここでも本来ならどのように有利になるかまで分析すべきです)
よって、しょーじろー君の場合は、選択肢2の「学部と違う分野の大学院に進むケース」を選択するのが良いと考えられます。
繰り返し最終的な目標までブレークダウンしていく
では次に、どの分野の大学院へ進めばよいかという話になります。ここでも上記と同様に選択肢を洗い出して、それぞれを選択した場合のメリット、デメリットを洗い出して抽出します。たとえば、人文系の大学院、理工系の大学院、社会科学系の大学院、医薬系の大学院… というようにです。
このようにどんどん進めていき、最終的にどの大学院のどの専攻のどの研究室に進むべきかを決めていくのが典型的なロジカルシンキングです。
ロジカルシンキングの能力を磨く
ロジカルシンキングで重要になるのが、全ての選択肢を足したら100%になるように選択肢を洗い出すことです。見落としていた選択肢を挙げられて、こちらを選択したほうが良いではないか!と指摘されたときに、組み立てた論理が崩壊してしまう恐れがあるからです。
ロジカルシンキングの能力を磨くためには、日常生活の中であらゆる事柄において、上記のような考え方をするように心がけるのが一番です。
僕も、特に就職してからは、ロジカルシンキングの能力を磨くように日々気をつけていますが、難しいですね。英語と同様に一夕一朝で身につくようなものでもありませんので、毎日少しずつ磨いて行くのが確実ですね。
参考情報
ロジカルシンキングについては、こちらのサイトが参考になります。
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論理的に『書く』『考える』『話す』といった各テーマについて書かれてあることから、小論文、志望理由書、口頭試問(面接)等に活用できそうな本です。
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